いるかは、地域高齢者の方への支援事業から始まりました。
その後、熊本大震災後の支援活動や、西日本豪雨の後の支援を実施しながら、子どもたちへの支援も開始・拡充してきました。
貧困がもたらす教育格差や、生に直結する「食」の問題。子どもたちを取り巻くこれらの問題に、様々な角度のからアプローチしています。
● 学習支援 : 無料学習支援事業「マナビバ」: 福岡、佐賀、長崎、熊本、ネパールにて実施
● 食支援 :「子ども食堂」「フードパントリー」「食糧支援」: 福岡県、大分県実施
● 学習支援 : 無料学習支援事業「マナビバ」及び
見守り事業 :「訪問型養育支援」 35,000名以上
● 食支援 :「子ども食堂」 約4,000名、
「フードパントリー」約1,500名(保護者の方含む)、
「食糧支援」 25万食配布
※2021年実績
● 学習支援 : 無料学習支援事業「マナビバ」:延べ5,000名以上
● 食支援 :延べ3,000名以上
※2022年実績
これまで、たくさんの企業様にご協力いただき、子どもたちへの社会科見学の実施、子ども食堂でのお食事のご提供、お菓子・ジュース・おもちゃなどのご贈呈などをいただいております。
- 保護者の年収と学力の関係:例えば、小学6年生の国語・算数の正解率において、世帯年収1500万円以上の子どもより、世帯収入年収200万円未満の子どもの方が、国語では6.7%、算数では8%、正解率が低いという研究結果があります。※1
(※1:国立大学法人お茶の水大学、平成30年3月30日、平成 29 年度 「学力調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究」図表2-1、小6国語A及び算数Aを参照, https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/07/10/1406896_1.pdf)
- 習い事(体験活動):世帯年収300万円未満の家庭の子どもの3人に1人が、体験活動をしていないという調査結果があります。※2
(※2:Chance For Children様2022年12月15日 「子どもの「体験格差」実態調査中間報告書」, (https://cfc.or.jp/wp-content/uploads/2022/12/report_taikenkakusa.pdf)
- 子どもの7人に1人が貧困状態にあるとされています。※3
(※3:厚生労働省、2019年国民生活基礎調査の概況、https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/index.html)
- 令和3年の虐待相談対応件数は、20万7千件を超えています。※4
(※4:厚生労働省 虐待防止対策推進室、2022年9月9日、「令和3年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数(速報値)」、https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000987725.pdf)
- 「マナビバonline」: 学校の宿題など、生徒自身が学習したいものを選び、ビデオ通話で生徒と講師が1対1で学習。
- 「マナビバKick Off」: 発達障がいを持つ生徒を対象とした、理解度や学習ペースに合わせたオンライン学習支援
- 「Ask!!マナビバ」: LINEを使った質問サポートシステム。24時間いつでも質問ができる。
- 「マナビバ+」: ビデオ通話システムを使った体験型授業。オンライン工場見学、職場体験などを提供。
2021年度は、公立高校、私立高校の進学率
ともに100%を達成いたしました!
- 「子ども食堂」: 子どもの健全な生活を支えるための、その日に必要な食を支援することはもちろん、食堂に集まった子どもや大人との会話を通じて、必要であればソーシャルワーカーなどの専門家へつなげる、「地域での見守り」の役割も担っている。加えて、九州各子ども食堂の運営支援も実施、子ども食堂のネットワークを構築
- 「フードパントリー」: 企業様や団体様からご提供いただいた食品や生活日用品を、無料で配布する活動。いるかでは、お弁当、食料、お洋服、文房具、おもちゃ、本、参考書などを、お子様がいるご家庭に無料で配布。
学習支援・子ども食堂・フードパントリーの機能を合わせた拠点を、下記の場所で実施しております。
福岡県福岡市・飯塚市・中間市・田川市・嘉麻市・直方市・志免町・北九州市・宮若市・筑紫野市・朝倉市・福津市・宗像市・笹栗町・久山町・宇美町・粕屋町・佐賀県基山町・大分県竹田市
「マナビバ」の教室、子ども食堂、多機能型子ども支援拠点は、
ただ学習する場所、食事をする場所ではありません。
子どもたちの「居場所」も目指しています。
● ある日、保護者の方から、福岡市赤坂の「多機能型子ども支援拠点」のいるか職員へ、お電話がありました。
● お子様がご自宅におうちのカギを忘れてしまったので、いるかの子ども食堂(上記多機能型子ども支援拠点のこと)で待たせてほしい、とのこと。いるか職員は、「もちろん大丈夫です!」とお答えしました。
● お子様がいらっしゃって1時間後に、保護者様がお迎えにいらっしゃいました。
保護者様からは、「家の外に一人で待たせるのは不安で...。そう思ったときに、いるかの拠点のことを思い出して。本当にあってよかったです」との大変うれしいお言葉をいただきました。
いるかをご利用いただいている皆様から、うれしいお声をたくさんいただいています。
ここでは、多機能型子ども支援拠点をご利用いただいている方からのお声を、少しだけ紹介させていただきます。
いつもご利用いただいている皆様、ご協力いただいているボランティアの皆様、企業様、本当にありがとうございます!
NPO法人いるかでは、実はこんな活動も行っています。
マナビバOnlineを、
ネパールでも実施しています。
毎週土曜日に、
日本とネパールをインターネットで接続し、
授業を実施しています。
先生は現地のネパール人の方。
子どもさんも先生も、
毎週充実した時間を過ごしています。
今後は東南アジア諸国、アフリカ諸国での実施も目指しています。
きっかけは2022年8月に、もっと多くの子どもたちのために福岡でお仕事をされているウクライナ人の方と田口理事長が出会い、その方から、ウクライナの方々の過酷な現状を教えていただいたことからでした。
2022年12月現在、福岡県内23世帯40名以上のウクライナ避難民の方へ、食料や家電、家具、食器、衣類などを配送しています。
加えて、ウクライナ避難民の方の就労に関しても、協力させていただいています。いるかにご協力いただいております企業様と、ウクライナ避難民の方をつなぐ役割を担っています。